運動が得意な場合もある

運動が得意である必要はない」と前回の投稿で申しましたが、実は得意であっても、何をしてよいのやら、見つからない場合が多いものです。

とてつもない可能性を秘めていながら、よい指導者に恵まれない場合、その才能は眠ったままです。

器械運動に限定する必要はありません。

たまたまめぐり合わせた指導者が、体操専門である場合、運命的にその道に進む場合がほとんどですし、もしかしたら、今、流行りの駅伝のほうが向いている場合もあるかもしれません。

入り口が緩いほうが良いというのは松田の持論です。最初から専門性が高いと余計な競争心がお子さんの道を限定してしまいます。何が向いているかなんて、だれにもわかるものではありませんから。

先週および昨日と、明らかに運動の得意なお子さんが体験練習をしました。

なんと、もう「てんかい」(倒立前方転回)ができてしまったのです。本人は大喜びで、今度は「ばくてん」(後転跳び)が、視野に入ってしまったようです。

何かができるということは、喜ばしいのですが、それは、ある程度の下地があったからだということに気が付きません。

柔軟性もあり筋力もあれば、そうなります。しかし、まだまだ基本練習を積んでいるわけではありません。本人は気づくわけもありません。

松田は、こういう場合、何も言いません。にこにこしているだけです。

しかしそれとなく基本運動をすることへ誘導していきます。そして、さらに挑戦へといざないます。おそらく短期で「ばくてん」ができるようになりそうです。あくまで初歩的なものですが、できるのはたやすいことです。

ただもし、本格的な体操競技となると、ベースメントの育成に2000時間はかけたいので、こども運動クラブの領域外となります。

こうなると、「体操クラブ」の出番ですが、松田は、これまでの経験から、あまりおススメするつもりはありません。

あくまで、達成感と運動の喜びを、「こども運動クラブ」で味わってほしいのです。「競技」は、その気になればいつでもできます。それまで、楽しさを失わないでほしいものです。

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